『拾われた男』は松尾諭が自らの波瀾万丈の俳優道を描いた同名エッセイを原作としたドラマ。
本作の⾳楽コンセプトの背景にあるのは、⼈との現実の<繋がり>が難しくなってしまった現在。集まって話すことすら制限されるなか、現実世
界の<偶然>の出会いによって引き起こる奇跡にフォーカスを当てる。<偶然>に拾われ、様々な⼈と<繋がり>ながら繰り広げられ
る、サトルの数奇な⼈⽣を疾⾛感と泥臭さの⼊り混じったSoulやFunkといったサウンドを中⼼に表現し、<⼈間味>を重視しながら描く。
また、劇中の⼼情に⼊っていくような曲では、登場⼈物との距離感を保ちながら感情を揺さぶるスケール感を表現するため、空間的で
エモーショナルなサウンドを採⽤。⽇本のドラマにありがちなウェットな要素は避け、様々な⾳楽の表現を散りばめることで視聴者の⼼情を
揺さぶる。
このようなコンセプトをベースにオリジナル楽曲を⼿掛ける⾳楽監督は、⽇本アカデミー賞最優秀⾳楽賞に輝いた『⻯とそばかすの姫』
や『モテキ』、『全裸監督』シリーズなど、ジャンルを問わず注⽬すべき実績を積み上げてきた作曲家・岩崎太整に決定︕
ドキュメンタリー作品『森⼭未來 ⾃撮り365⽇踊る阿呆』を始め、井上剛監督と⻑年歩む
繋がりのなか、監督がもつ“作品に流れるイメージ曲”へのインスピレーションに応え、本作全体
の⾳楽監督として参加することに。また、岩崎⾳楽監督に呼応し、テーマ曲を含んだ数⼗曲
に及ぶオリジナル楽曲を⼿掛けるのは、ジャズバンド・SOIL&”PIMP”SESSIONSの社
⻑、⻑岡亮介、ヒップホップバンド・韻シストのTAKU、ロックバンド・Suchmos/ 賽の
TAIHEI、さらにDJ Mitsu the Beats、EVISBEATS、DJ KAWASAKIなど名うて
のトラックメイカーを含む豪華なメンバーが、それぞれの個性を発揮した楽曲を制作する。
岩崎太整コメント
「本ドラマのテーマの⼀つに<⼈の縁>というものがあります。
今回は⾳楽もその縁を⼤切にしたいと考え、まず年来の知⼰であったSOIL&”PIMP”SESSIONSの社⻑に相談しました。
すると、その縁の雫は彼の⼒によって瞬く間に素敵なバンドへと変わりました。監督の井上剛さんから託された縁のバトンが、このよ
うな特別な繋がりを作ってくれたことに感謝します。是⾮このチームで作る⾳楽も、ドラマと共に楽しんで貰えると嬉しいです。ご期待
ください。」